下克上日記

雑魚リーマンの愚痴

70年代80年代っていいよなあ。ゆとりが男はつらいよとロッキーを見た。

 

 私は普段映画を見るような人間ではないのですが、Huluに入会をしたので最近は邦画をよく見ます。山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズや『釣りバカ日誌』、今日は『ロッキー』を見ました。いずれも40年ほど前の作品なのですが、とてもいい雰囲気の映画だなあと思って見ておりました。70年代、80年代には今のようにスマホどころかケータイもありません。誰かと待ち合わせをするだけでも大変だったのではないでしょうか。なんだかいいですね、そんな些細なことでドキドキするって。好きな人の家に電話をかけると親が出てきて気まずかったりしたと言う話をよく聞きますよね。今やLINEでささっと連絡を取り合える時代ですから、無事に待ち合わせ場所に現れるかなあ・・なんて心配する必要はありません。

 昭和時代というのは、おおらかな時代だと思います。寅さんが現代に蘇ったら、2chでやれアスペだの、発達障害だの叩かれたことでしょう。確かに寅さんにはその気があります。ところが当時はそのようなレッテル貼りというものは存在しませんから、変わっているけれど、人情味のある人だから・・。と社会に受け入れてもらえる余地があったのかもしれません。高度成長期でわりかし人々に余裕があったのも幸いしていたのかもしれないですね。寅さんのような人が、現代のドラマ作品で主人公をやるようなことはもうないのではないでしょうか。だって月9ドラマとかイケメンしか出てこないでしょ。(ほとんど見ないからイメージで語ってるけど)

 科学技術は発達しましたが、そのぶん人々の生活は忙しくなり、余裕がなくなってきたように感じます。これはあくまで主観的な意見ですが同じように感じている人も多いと思います。私も極度の効率厨でしたが最近疲れてきました。合理性や効率を追い求めて一体どこに行こうとしているのか自分でもわかりません。

 『ロッキー』の舞台は70年代のアメリカですが、当時のアメリカには今とは違って夢があります。挑戦さえすれば誰にでもチャンスがある。現実はさておき、そういう国だと思われていたのが当時のアメリカです。このようなセリフは作中に幾度となく登場します。この『ロッキー』という作品も、主人公役のシルベスタ・スタローンが自分で脚本を持ち込みし、B級映画的な位置付けから徐々に火がついてヒットした作品なのだそうです。まさにアメリカンドリームを体現している作品だと言えるでしょう。

 翻って今のアメリカは、一部のエスタブリッシュメントが富を独占し、階級が固定化して流動性があまりない社会になっているように思われます。富裕層と貧困層の差は、深刻なものになっているようです。もしかすると大衆のこのような現状に対する鬱積がトランプ大統領を生み出す原動力になったのかもしれません。

  本当にスマホを持って人々は幸福になっているのでしょうか。情報の海に溺れて自分を見失っているようにしか見えません。少なくとも私はそうです。確かに生活は便利になりました。しかし、それと同時並行で「人間にとって大事なもの」を失っているような気がするのです。 

 物質主義が合わねーんだったら出家でもしろやwと言われそうですが、ちょっと待って。私には信じている宗教もないのです。まさに宙ぶらりん。その上個人主義を押し付けられて、所属がどこにもない状態。

ですが、これが我々日本の若者のごくありふれた姿であると思います。

清水富美加幸福の科学に狂うのもわからんではないのです。 

 

あー明日仕事だりーな。クレーマーうぜえ。

 

ストレス発散のためにもボクシングやりたいんす。

 

<週末の投資信託の成績>

評価額合計 :112,084

評価損益合計:7,084